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子猫を拾った場合、よほどの病気でない限り、あまり、飼い主さんが他は病院に連れてくることがありません。しかし、平均15年程度生きる猫ちゃん達が、あなたの生活環境の中で、共にストレス無く暮らすには、いくつかのポイントが挙げられます。今回は、それらについてお話します。

 

人間の生活環境に含まれるネコの環境づくりはそれほど難しいものではありません。ちょっとした気遣いと愛情を持った厳しいしつけで可能なことでしょう。(当院の私達の理念をご一読ください。)
室内飼い室外飼いと、その状態によって適する環境は異なりますが、どちらかといえば、室内飼いのほうが、病気や怪我の恐れが無く飼うことができます。そこで、ここでは室内飼いを中心として述べることにします。

猫にとってよい環境とは、以下の3つがあげられます。


@物陰に隠れるようにしていたり、しきりに高いところに登って人間の手の届かないよう場所へ居座るようであれば、落ち着く居場所がない可能性が大きいです。猫は平面的な動きだけでなく、高さも好みます。よく、たんすや食器棚の上に登るのは周りを警戒するためです。
Aネコをむやみにいじらないことです。過度にいじると子猫の場合は生命にかかわります。可愛がることはネコにとって嬉しいことであるとは限りません。特に道端で捨てられている子猫を拾って家に連れて来たときなどは、さわらないことがネコとっていちばん心休まることでしょう。彼らが、遊んでほしいと望んだときには、触ってあげることも必要ですが、基本的には、触りすぎないことが大切です。
B食事とトイレです。これは生活上欠かせないものですが、人間との共存においてとかく問題となっています。美食家であるネコは欲するままに要求しますが、規則正しく給餌しましょう。人の食べ物を与えたり、餌を常に食べられるような状況にするのは、飼い主さんにも後々負担をかける場合があります。(たとえば、刺身しか食べなくなったり、胃腸障害を起こしやすくなったりすることもあります。)トイレは必ず決まった場所に置いておき、清潔を保つことが大切です。専用の容器をそろえ、しつけを厳しくすることでその生活パターンを身に付けさせることが肝心となります。

猫は、私達と違い、肉食動物です。また、犬は腐肉食性動物(たとえば、ブチハイエナや狼のように、ハンティングもしますが、腐りかけた死体も食べる動物です。)ですが、猫科の動物は、ハンティングを専門とする第一級の肉食動物です。ですから、猫に牛乳を与えたり、ドッグフードを食べさせたりすることは、むしろ毒物を与えているのと同じことになりかねません。おいしいと感じるものを与えれば、猫は、その味を覚え、自分にとって毒となるものであろうとも、関係なく食します。飼い主さんが他が、それに気がついて変更しようとしても、一度覚えた癖はなかなか直すことは難しいです。餌の内容もそうですが、餌のやり方についても同様のことがいえます。

猫はタウリンというアミノ酸を体内で作ることができません(人や犬は体内で作ることができます)。タウリンというのはあの栄養ドリンクなどでタウリン1000mgと言ってるものです。そのため、食事としてタウリンをとる必要があります。このタウリンが欠乏してしまうと、網膜変性や失明、拡張型心筋症といった怖い病気を起こしてしまうことが分かっています。ビタミンB群の要求量も非常に高く犬の5-6倍必要とされています。子猫の時期は、成長の為の栄養がバランス良く適量配合されていなくてはなりません。また、妊娠、授乳期の猫にも普段よりかなり多めのカロリー量が必要です。それから餌の中のミネラル(カルシウム、リン、マグネシウムなど)のアンバランスは種々の病気を引き起こします。与えていて無難な餌と云うとやはりキャットフードが、いいのではないかと思います。(いい餌の選び方を参照ください)

猫への給餌法には、決まった時間に、決まった量を与えるのが一番体にとっては、いいと思います。猫は気まぐれです。くれぐれも食べないからといって次々と餌を変えることは、すべきではありません。

猫は、人とは違います。そのため、人では使用できる薬でも、猫に使用すると死亡する薬も存在します。

たとえば、猫の嘔吐、下痢といっても、その種類は様々です。具体的なものをあげますと、ただ単なる食あたりから、寄生虫によるもの、ウイルス性のもの、異物による腸閉塞を伴うもの、毛玉によるもの等様々です。

また、人の薬(正○丸)を与えると量によっては死亡する場合があります。猫はどちらかというとその生理的機能が故、薬には強くありません。選択を誤ると死亡する場合もありますし、手遅れになる場合もあります。

予防できるものは予防して、早期発見、早期治療があなたの大事な猫ちゃんを守る一番の方法だと考えます。そのためにも、子猫を拾ったら、まず、獣医さんに相談しましょう。

 

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